12月31日 夜
「ん…ちょ……ルルーシュ、どこ触って…や!」
「日本には姫初めという行事があるそうじゃないか。」
「行事じゃな…っ、…あっ……」
「だから1月1日を向かえるその瞬間に挿入れられるように今からほぐしておいてだな。
それに聞いたんだが、正月、特に元旦にやってることは1年通してやり続けるらしいな」
(なにそれ?そんなの聞いたことないわよ)
「だから、わかるだろ…?」
「掃除!」
カレンは意を決し、ルルーシュを振り払った。
「掃除?大掃除は完璧だろ」
なんせ俺がやったんだからな
自信満々のルルーシュにカレンはいいえと答えた。
「一体どこが…」
「あなたの頭の中よ」
「なっ……」
あまりのいい様にさすがのルルーシュも絶句した。
「だから、はい、ここ!座る!」
「座るって…」
そこはカレンを押し倒す前ルルーシュが座っていた場所。
こたつをはさんだテレビのドまん前。
どうしようか迷ったルルーシュだが、カレンの気迫に負け言う通りにした。
(しかしこれで頭の掃除とは?)
TVでは某歌合戦が終わり、それとはうってかわった厳かな雰囲気の番組が流れ出す。
その途端カレンがおもむろに「はぁ、落ち着くわね」と漏らした。
もしかして
もしかして
もしかして
ルルーシュのよく動く頭がそのとき答えをだした。
俺は『ゆく●くる●』に負けたのか……?
「ルルーシュ、あけましておめでとう」
しばらくショックを受けていたルルーシュだったがカレンの声で我にかえる。
どうやら0:00分をまわったらしい。
「あ、ああ。おめでとう」
「今年もよろしくお願いします。えっと、だからね…」
いまからなら、いいよ。
そっと耳うちされた言葉に嬉しいような、でもやっぱりあの番組に負けたような
そんな複雑な気持ちを見て見ぬふりして
ルルーシュはカレンに覆いかぶさった。
ルルーシュエンドはこんな感じ。
スザクとかだったら多分某番組はでてこない。
(共通部分は冒頭のみです)
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