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other sideはカレゼロ
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「ブルームーン?」
カレンが妙な顔をする。
「あれ、カレンは知らない?」
「あ、うん…」
別に必要なことでもない、自分には。
が、シャーリーにはカレンの考えなどどうでもいいのだろう。
『ステキな恋物語』を目を輝かせて語りだす。
ブリタニア人と日本人の恋物語。
ブルームーンなんて名前だからてっきり悲恋なのかと思いきや違った。
そういえば、バイオレットにパルフェタムールを使用するから『完全なる愛』という意味を含むことがある
と、『ブルームーン』が不吉な名前だと思った由来のカクテルを思いだす。
一般的には『出来ない相談』という意味だ。『叶わぬ恋』というのもある。
ブリタニア人と日本人の恋の伝説がブルームーン。
皮肉に聞こえないこともない。
シャーリーは気づいてないだろう、と思う。
未成年だと言うのに真っ先にカクテルに辿り着く自分の方が変なのだ。
それだけ周囲に大人ばかりがいる環境に自分がなれているのも。
本来ならシャーリーみたいな友達と一緒にステキな恋の話に目を輝かせているべきなのかもしれない。
憧れる、べきなのかもしれない。
なのに。
それに…ブリタニア人と日本人の恋物語。
そう聞いてまっさきに頭にうかんだのは無機質な仮面。
恋、じゃない、と思う。だって顔さえ知らない。
でもそのことが切ない理由の説明が他の感情だけではうまくいかない。
「顔色が少し悪いな」
今まで興味なさそうにしていたルルーシュがいきなりそういって
こちらに歩み寄ってくる。
「今日はもう帰ったほうがいい。送ってやるから」
「え?」
………☆………★………☆………
この段階の文章の何割このまま残るかなぁ…