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ざわり。
突如感じた予感みたいなものに、弾かれるようにカレンは顔を上げる。
ナナリーと目が合った。
「どうかなさいましたか?」
ナナリーに付いている女性がそうナナリーに声をかけた。
そうナナリーもまた何かを感じ取ったかのように急にそわそわしはじめたから。
何なのかはわからないけど、何か落ち着かない。
「……カレンさん…」
「………ええ」
助けを乞うように絞りだされたナナリーの声にふるえる手を堪えながら応えた。
この予感は、一体何?
自分が殺されるかもと思うよりも遥かにそれは辛く、怖く、何より哀しい。
ニーナがナイフを持ってゼロに襲いかかった時に感じたそれによく似ている。
そして、もし私とナナリーが共通の何かを感じ取ったとするなら対象は絞られる。
カレンは心の中で一番ナナリーと同調しやすいであろう人物の名を呼んだ。
何があったの?ルルーシュ……!!
涙が止まらない。
「死ぬな」
失われていく体温。
君がいなくなると、俺だけじゃない。きっとみんな泣く。
やっと一人立ちした会長
リヴァル
「死ぬな」
総督になってしまったけどナナリーも
今はシュナイゼルの所にいるニーナも
それから
ああ、俺はカレンを助けだす時にどんな顔をしていけばいい?
気にしていたんだ、彼女も。
君の父親を巻き込んでしまったことを。
君の笑顔を、幸せを望んでいたんだ。
なあ
まだ、物足りないだろう?
俺に好きにさせてみせると言ったのに。
だから………!!
皆で花火をしようと誓ったのに、欠けてくパズルのピース。
モラトリアム、最後の日。
『君の"平穏"の壊れる音がする。』